2015.5.8
大倉山つながるサロンスペシャル「誕生学」青木千景さん
誕生学
命がけで産んだ我が子。
「何かを失うかもしれない」「それでも我が子に会ってみたい」そう思って望んだはず。
それでも、子育てがキツイ。
気がつけば周囲に気を使って、振り回される。
毎日一生懸命接していて、心がすり減る。
頭でわかっていても、頭と心が繋がらなくて、できなくてつらい。
そんな状況が楽になるヒントを受取ることができました。
青木千景先生の「誕生学」と、「つながるサロン」スペシャルインタビューです。
千景先生だからこその、あたたかい語りの会。
その千景先生が「今に至るまで」に迫ったスペシャルインタビューでした。
「頭をオフにして、心で聞いてください。」
この言葉で始まった「誕生学」。
「誕生学」は命の奇跡的なつながりのお話です。
頭の中ではわかっていても、「感じる」ってとても難しい…
「感じよう」と頑張るのも、頭を使っています!
「わかっているけどできない」「こうしなければいけない」
これは頭ばっかりで、心が動いていない状態なのだそう。
一番大切なことが感じられないのですから、とてもつらいです。
千景先生の熱い思いは、話す姿から伝わってきます。
命を大切に思い、心を動かされている先生の瞳は、潤んで熱を帯びていて…不思議な気持ちで見上げていました。
この家族で生きられるのは、ただの一回きり。
赤ちゃんはママを選んで来ているだから、何もがんばることはない。
そういえば、子供たちや夫にダメ出しされたことないなぁ…
私の母親は、私の育児に文句ばかりですが、
子供たちからの不満といえば、「だっこー!」以外思い当たらないのです。
じゃあ、自分の育児にダメ出ししているのは、母親を気にする自分?
あれ、子供たちがして欲しいこととズレてる???
そんなことを考えておりました。
「今日のお話を聞きながら誰を思い浮かべていましたか?」
誕生学のお話の後、参加者全員とのトークタイム。
自分の番が来たとき、涙で言葉がつまりました。
なぜだか涙で上手く話せない!
これが心で気付いて、心が動いた状態でした。
知識だけに縛られて、苦しんでいる原因も自分。
理想像と比較して×をつけているのも自分。
子供たちは、今の私でママとしてOKしているではありませんか。
「このままでいい」と、口に出して楽になりました。
自分がOKを出せば、子育てはOK!
自分と家族がハッピーになる答えがありました。
ここで気付けて本当に良かった!
まだ間に合いそうです。
泣いたら、なんだかお腹が空いてしまったところでランチタイム。
綺麗な色のお弁当をいただきながら、スペシャル・インタビュー開始です。
千景先生のプレミアトークを惹き出したのは荒木典子さん。
笑いと感嘆のランチタイムです。
キーワードは「JOY!」と「夫に賽銭プロジェクト」。
千景先生の今に至るまでをお話いただきました。
インタビューは、先生自身の誕生から迫ります。
愛媛でのびのびとおおらかな幼少期を過ごし、
時代の後押しもあって「なんとかなる」というポジティブ思考が形成されたようです。
テストは満点をとるのじゃなくて、75点でいいじゃない?
スタートから千景先生の一言に衝撃を受けました。
周囲から子育てをしていて「肩ひじ張らないで」とか「ゆったり」と言われていませんか?
「なにを?どう!?ゆったり??」と全く意味がわからなかったのです。
「ハードルを下げて」と言われても、ピンときません。
なぜなら、満点主義の価値観で育つと、
「間違ってはいけない」って刷り込まれているから。
満点が「0地点」なら、外れたらすべて×なのです。
刷り込まれていた価値観の違いにハッとしました。
時代もバブルに向かう良い時期だったということですが、
75点でよい。
なんとかなる。
なんとかなった!
そういう根底のおおらかさと自信が、千景先生の魅力として感じました。
ご主人との運命の出会いは、なんと香港!
グループ旅行に合流したご主人と、帰国後に御縁が繋がって結婚。
色んな提案をしてくれる姿が魅力的だったのだそう。
そして3人のママになります。
専業主婦時代のエピソードも、とてもおおらかで新鮮に感じました。
私たちが直面している「孤育て」を、感じだことはなかったのでしょうか?
子育ての大変な部分も含み、ゲームのように楽しんだ日々。
工夫に頭を使うの!ベランダで洗濯物をたたむ技とか!
生き生きとしたエピソードから、充実した空気が伝わります。
専業主婦のママでよかった。
……では、なぜ専業主婦をやめてしまったのでしょう?
人生が変わるきっかけはご主人の提案でした。
「もっと人のために役に立つ人生生きたら」
ご主人に様々な職を提案される日々。
正直、あまり前向きになれない数々に、もういいよ…の状態。
ところがその中の一つ、雑誌「アエラ」でビビビッ!!
41歳、人生が変わった「誕生学」との出会いです。
けれど、そこからの勉強はつらかったそう。
今までの人生でやってこなかった分、全部が今なんだ…
大変な時期が一気に来たようです。
もう本当にだめだ…
挫けてしまいそうになった時、励まして奮い立たせてくれたのはお子さんでした。
「大葉ナナコに出会ったんだろ?今が頑張る時!」
そうして学び続けていく中で、講師として話す御縁が。
「大きなお子さんがいて、誕生学をお話しできる方」
そう望まれた、小2のママ7組がデビューだったそう。
「千景先生」始まりのエピソード。
今を楽しむことを大事にしながらも、大きな変化の前には苦しみが。
そして、苦しい中だからこそ見つけた喜びだったのですね。
今を楽しみ、大きな努力はすべき時にする。
楽しんで工夫する様子。
ここ一番で、燃え尽きるまで頑張る!
とても良いと感じました。
「JOY!」楽しむことこそが、一番です。
そして千景先生の人生のターニングポイントになったご主人について。
子供にばかり目が行って、ご主人が置き去りになっていた!
けれども、ご主人あっての子供。
お賽銭をあげると、何倍にもして返してくれる神様なんです!と。
私たちにとっても、夫は人生のターニングポイント。
大事にすると、ご利益は神様より確実らしいですよ。
笑顔で会場を後にし、なんだか子供たちが恋しくなった帰り道。
お迎えで、いつもの合計30キロのアタック!!も
宝物の重みなんだなぁ…と、感慨深い…ような…
ママが好きなんだね!OK!!
自分の子育てで「これで良いんだ」というOKを出すのは自分。
それだけで、心が軽くなります。
またお話伺ってみたいと思わせる、魅力に溢れていました。
青木千景先生、ありがとうございました!
(文責:ナギノモモコ)